〝テキスト音声読上げ〟評価用プログラム

🔰Ⅴ お金の|管理(かんり)
 人が自立した生活を行うには、金銭の管理が自分でできることが大切です。
 日本の紙幣には視覚障害者向けの識別マークが付けられており、触覚でも識別できるように配慮されています。
 また紙幣の幅は一定ですが、長さが少しずつ異なるため、基準となる見分け板などを携帯することで簡単に確認できます。
 また硬貨についても材質や大きさ、重さなどが異なるため触覚で判断するのは訓練さえすれば比較的容易です。
 金銭の管理で問題になるのが駅の券売機同様銀行などのATMの存在です。
 昔のATMはボタン式だったため、操作を覚えてしまえば視覚障害者の単独利用もある程度可能でしたが、タッチパネル方式が普及して行く中で、単独での操作が難しい状況となりました。
 そんな中で当時の郵便局の対応は比較的素早く、タッチパネルとともにボタン式操作と点字表示を実現しました。

 また銀行のATMにおいても、電話の受話器の様な機器を持ち上げ、送信口から聞こえる音声ガイドに従いテンキーで操作することでお金の出し入れが容易にできる機種が開発され、徐々に普及するようになりました。
 特に駅やコンビニへのATM導入が当たり前の社会となり、音声機能付きのATMも広がりを見せました。
 またテレフォンバンキングを導入する会社やインターネットバンキングなどもあり、特に電話を使用したサービスであれば視覚障害者にもほぼハンディー無く使用可能です。
 また銀行の入出金明細についても、テレフォンバンキングであれば電話の操作で確認できる他、パソコンやスマートフォンのインターネットバンキングで確認できる事業者も多く、事業者によっては点字の「お取引明細」を定期的に郵送してくれるサービスもあります。
 音声のATMの場合お金の入出金などは自力で行える機種が多いものの、他銀行への送金や支払いなどは自力で難しいケースが多く、コンビニ決済などを併用したり、インターネットバンキングなどを使用して乗り切っているケースが多い様です。
 また最近では銀行窓口での代筆も制度化され、自分で代筆してくれる人を伴わなくとも銀行員の支援を受けられる制度化も進んできています。
 この様に徐々にではありますが、不便さを解消するシステムも構築されてきています。
 やはり実際に使用して、不便さを確認し、改善を求めていく仕組み作りが大切であり、視覚に障害があっても当たり前に利用できるインフラの整備が求められているのです。
ホームページ等の音声化対策作業のことなら《 エムソリューション株式会社 担当:村北 》が承ります。
📍美しい日本語を次世代に引継ぐ…
この度、障害者差別解消法に対応するために音声読上げプログラムを開発しました。

スマホはあなたの名前を正確に読んでくれますか。
〝音声読上げ装置〟開発の経緯【佐藤幸治】

スマホで自分の名前をメモに書くときには辞書を利用して候補から選ぶという行為を行います。
作成した文章を読み合わせのために「コントロールパネル」から「アクセシビリティ」の音声読上げ機能スイッチをオンにして、文字列を選択して「読上げ」を開始してもユーザー辞書は対応しません。

佐藤幸治は〝サトウ ユキハル〟と読上げるのです。

日本語特有の問題、漢字は音読み、訓読み、更に〝当て字〟まであるのですから開発者も対応できなかったのでしょう。
OS(オペレーティング・システム)レベルで日本語の読上げができないのであれば、創るしかありません。
そこで漢字の読み仮名、いわゆる〝るび〟に着目しました。
通常の文章はそのまま読上げ〝るび〟が振られている場合は〝るび〟を優先して読上げれば可能になります。
最初に開発された〝音声読上げ装置〟は『スピーチオ』です。
その読上げルール(テキストフォーマット)は
佐藤幸治 → 佐藤(幸治:コウジ)
(:)【半角】

青空文庫の場合は
佐藤幸治 → 佐藤|幸治《こうじ》
|《》【全角】

基本的にはこの二種類のフォーマットに対応すればテキストの音声読上げは可能になります。

因みに(ことせかい)の場合は
佐藤幸治 → 佐藤|幸治(こうじ)
|()【半角】

OSのパッチは難しいので、アプリを検討しました。しかし、現在、スマホのOSは「iOS」 と「Android」があります。「ブラウザ」なら、リソースが共有できるため、「JavaScript」で開発しました。従いまして、現在の〝音声読上げ装置〟はテキストをダイレクトに読上げることが可能になりました。
私の名前は佐藤|幸治(こうじ)です。
〝るび〟通り正確に読上げることができるようになりました。