〝テキスト音声読上げ〟評価用プログラム

🔰Ⅱ |昇降機(エレベータ)
 最近、電車の駅でエレベータの設置が広がって来ています。お年寄りやベビーカーを使用する人、大きな荷物を持っている人や車椅子を使用している人にとってエレベータは大切な設備です。バリアフリー法【注1】という法律で駅への設置が進んでいます。そんな便利なエレベータですが、視覚障害者や聴覚障害者には不便な点があります。そのような不便の解消を含めて、エレベータには様々な工夫がされています。ここでは、エレベータのユニバーサルデザインを見てみましょう。
 エレベータに入ると、背面の壁に鏡が付けられているものがあります。鏡があると、身だしなみをちょっと確認するのに大変便利ですね。実はこの鏡は車椅子使用者がエレベータを降りる時に便利に使っています。バックミラーとして使っているのです。後ろ向きに進む時に、人がいないか、確認するために使うのです。
 エレベータ側面をみると、手すりがあり、低い高さにボタンの操作盤が設備されています。車椅子使用者が操作し易い高さになっています。このボタンが押されると、なんと自動的に開いている時間が長くなります。 
戸開放時間制御という機能です。きめ細かな設計ですね。
 エレベータのボタンですが、視覚障害者にはボタンがたくさん並んでいると、どれがどのボタンか分かりません。そこで、ボタンの数字が浮き出し文字になっているものが増えています。また、ボタンの左に点字が付けられているものもあります。点字を読んで右側のボタンを押します。点字を確認してからボタンを押すので、点字の表示は左側に付けられているのです。
 エレベータが到着した時、何階に着いたか、視覚障害者は表示を確認できません。そのため、到着階を音声ナレーションで知らせてくれるエレベータがあります。また、高層ビルのエレベータでは、階を通過した時に音で知らせてくれるものもあります。視覚障害者は、しばらく通過していると自分の降りる階を通過してしまったのではないかと不安になる場合があるので、このような機能が考案されました。
ホームページ等の音声化対策作業のことなら《 エムソリューション株式会社 担当:村北 》が承ります。
📍美しい日本語を次世代に引継ぐ…
この度、障害者差別解消法に対応するために音声読上げプログラムを開発しました。

スマホはあなたの名前を正確に読んでくれますか。
〝音声読上げ装置〟開発の経緯【佐藤幸治】

スマホで自分の名前をメモに書くときには辞書を利用して候補から選ぶという行為を行います。
作成した文章を読み合わせのために「コントロールパネル」から「アクセシビリティ」の音声読上げ機能スイッチをオンにして、文字列を選択して「読上げ」を開始してもユーザー辞書は対応しません。

佐藤幸治は〝サトウ ユキハル〟と読上げるのです。

日本語特有の問題、漢字は音読み、訓読み、更に〝当て字〟まであるのですから開発者も対応できなかったのでしょう。
OS(オペレーティング・システム)レベルで日本語の読上げができないのであれば、創るしかありません。
そこで漢字の読み仮名、いわゆる〝るび〟に着目しました。
通常の文章はそのまま読上げ〝るび〟が振られている場合は〝るび〟を優先して読上げれば可能になります。
最初に開発された〝音声読上げ装置〟は『スピーチオ』です。
その読上げルール(テキストフォーマット)は
佐藤幸治 → 佐藤(幸治:コウジ)
(:)【半角】

青空文庫の場合は
佐藤幸治 → 佐藤|幸治《こうじ》
|《》【全角】

基本的にはこの二種類のフォーマットに対応すればテキストの音声読上げは可能になります。

因みに(ことせかい)の場合は
佐藤幸治 → 佐藤|幸治(こうじ)
|()【半角】

OSのパッチは難しいので、アプリを検討しました。しかし、現在、スマホのOSは「iOS」 と「Android」があります。「ブラウザ」なら、リソースが共有できるため、「JavaScript」で開発しました。従いまして、現在の〝音声読上げ装置〟はテキストをダイレクトに読上げることが可能になりました。
私の名前は佐藤|幸治(こうじ)です。
〝るび〟通り正確に読上げることができるようになりました。